元ゴールドマンサックスの田中渓さんは、17年にわたって外資系金融の最前線で活躍した投資家です。最近はラジオやYouTube、書籍などで姿を見かける機会が増え、その経歴に注目が集まっています。今回は田中渓さんの学歴や経歴、気になる収入、そして現在の仕事について調べてみました。

元ゴールドマンサックス田中渓の学歴

田中渓さんは1982年生まれで、神奈川県横浜市の出身です。最終学歴は上智大学理工学部物理学科の卒業で、在学中には学科の首席として表彰を受けました。金融業界には文系出身者が多いイメージがあるため、物理学科から外資系金融へ進んだ経歴は珍しいといえるでしょう。卒業後は、同じ上智大学の大学院へ進学しています。

大学院在学中に外資系を志す

大学院に進んだ当初、田中渓さんはソニーへの就職を夢見ていたそうです。しかし、メーカーでの堅実な人生が見えてしまい、外資系の世界に目を向けるようになりました。その後、選抜された24人だけが参加できるロサンゼルスのビジネスセミナーで、個人とチームの両部門で優勝しています。なお、大学院は中退したとのことです。

参考サイト:PRESIDENT Online

経歴

田中渓さんがゴールドマン・サックスから内定を得るまでには、合計53回もの面接があったといいます。出演したYouTube番組では、1万人がエントリーした中での選考だったと紹介されていました。難関を突破して2007年に新卒で入社したものの、翌年にはリーマン・ショックが発生し、いきなり金融業界のどん底を味わったそうです。入社早々、まさに試練のスタートだったといえるでしょう。

日本共同統括まで昇進

逆風の中でも、田中渓さんは着実にキャリアを積み重ねていきました。最終的には、投資部門の日本共同統括という要職を任されています。在籍した17年間で関わった資産家は20カ国以上、300人を超えるとのことです。中には兆円単位の資産を持つ超富裕層や海外の王族もいたそうで、この経験がのちの著書の土台にもなりました。外資系金融の厳しい競争の中で、実力が高く評価されていたことがうかがえます。

2024年に退社

田中渓さんは2024年、17年間勤めたゴールドマン・サックスを退社しました。退職のニュースはアメリカのブルームバーグでも報じられ、世界に配信されたとのことです。一社員の退職が海外で報じられた点からも、社内での存在感の大きさがうかがえます。退社後は、より少数精鋭の投資会社へと活躍の場を移しました。

収入について

田中渓さん本人が、具体的な年収額を公表しているわけではありません。ただ、出演したYouTube番組や経済ポッドキャストでは、タイトルで「年収数億円」と紹介されていました。投資部門のトップクラスまで上り詰めた立場を考えると、一般的な会社員とは桁違いの報酬だった可能性は高いでしょう。あくまで番組内での紹介であり、正確な金額は本人にしかわからない点には注意が必要です。

高収入以上の激務

高い収入の一方で、ゴールドマン・サックス時代の働き方はかなり過酷だったようです。月曜日にシャツと下着を5日分持って出社し、金曜日にようやく帰宅する日々もあったと田中渓さんは明かしています。睡眠時間を仕事に充て、まさに時間をお金に換えるような生活でした。高収入は、こうした激務と引き換えだったといえそうです。現在はスマートウォッチで睡眠スコアを測るなど、健康を重視した生活を送っています。

現在の仕事は?

退社後の田中渓さんは少数精鋭の投資会社に移り、まずは不動産投資の責任者を務めました。2025年11月の発表では、投資会社の責任者として数千億円規模の資産を運用していると紹介されています。メディアでの活動が増えた今も、軸足は会社員時代に培った知見をいかせる投資の仕事にしっかりと置いているようです。本業の傍らでメディア出演もこなす、多忙な毎日を送っているといえるでしょう。

ラジオパーソナリティとしても活躍

田中渓さんは、ラジオパーソナリティとしての顔も持っています。ゴールドマン・サックスの退社に合わせて、20代の頃から誰にも言わずにいた「ラジオパーソナリティになりたい。」という夢を初めて口にしたそうです。その夢は1カ月足らずで実現し、interfmでDJを務める番組『Beyond K-point』が始まりました。2025年11月には、Apple Podcastのビジネス部門で1位を獲得しています。

ストイックな生活習慣

現在の田中渓さんは、ストイックな生活習慣でも知られています。毎朝3時45分に起床し、25kmのランニングや60kmの自転車、7000mの水泳のいずれかを毎日こなしているそうです。最初は15分ほどの運動から始め、徐々に負荷を増やしたといいます。激務だった会社員時代とは対照的に、今は体のコンディションを大切にしているようです。

著書がグランプリを受賞

2024年11月には、初の著書『億までの人 億からの人』を徳間書店から出版しました。世界の富裕層から学んだ考え方や習慣をまとめた一冊で、投資テクニックを解説する本ではないとのことです。同書は「読者が選ぶビジネス書グランプリ2026」で、総合グランプリと経済・マネー部門賞をダブル受賞しました。2026年8月には漫画版も発売されています。

参考サイト:PR TIMES

元ゴールドマンサックス田中渓のYouTube

YouTubeといえば、カノックスターのようなエンタメ系の人気YouTuberを思い浮かべる人も多いでしょう。一方で田中渓さんは、ビジネス系チャンネルへのゲスト出演を中心に存在感を高めています。ReHacQや文藝春秋の番組ではキャリア論や富裕層の思考法を語り、NewsPicksの「MONEY&MATE」ではゲストを迎える側も務めています。なかでもmiraiAの番組では、53回に及んだ面接の舞台裏が明かされ、就職活動中の学生にも参考になる内容でした。

出典元:miraiA

メインMCも担当

最近は、若い世代に向けた発信にも力を入れています。YouTubeチャンネル「XU(クロスユー)」の番組「15歳からの経済ノート」では、田中渓さんがメインMCを担当しています。すぐに儲かる方法ではなく、自分の将来を考える練習をする場として作られた番組とのことです。学生がお金について考えるきっかけとしても、おすすめできるシリーズでしょう。

まとめ

今回は、元ゴールドマンサックスの田中渓さんについて調べてみました。上智大学を首席で卒業し、53回の面接を経て入社した同社では、投資部門の日本共同統括まで務めています。年収数億円とも紹介される一方、現在は投資家の仕事に加えてラジオやYouTubeでも活躍中です。今後の発信にも注目していきましょう。